2010年02月08日

踊るジョニーくん

難波を徘徊していると、なんだか人だかりが。。好奇心旺盛な自分としてはこれは是非とも覗いておこうとその人だかりの中へと進む。

その輪の中にはとてもさわやかな好青年が、白い歯を浮かべながら何やら動き回っている。その手の下には小さな紙の人形。見ると「踊るジョニー君」と書かれた小さな紙が路肩に置かれていた。

そして、その紙人形は青年の言葉通りに上へ下へと巧みにジャンプしたりお辞儀をしたりと周囲の笑いを誘っている。

「(ははーんっ、マジックか)」

瞬時にタネが判った。何故ならその好青年の両脇にはその場には似つかわしくなく、ニコリともしない男が立っていたからだ。
青年の弁は淀みが無く、中々堂に入った演技で紙人形を操作しているように思えたが、残念な事にパートナーを誤ったようだ。

だが、1人が買ったっ! と声を上げると同時に老若男女あちらこちらで声が上がっているではないか。あれよあれよという間に10人近くが買っていった。
その不自然な調和に呆れていたが、しばしその中に自分が居ることをフト思い出した。
その時、突然その青年が自分に声を掛けた。

「ご主人、子供さんに一つどうです?」

「い、いや、結構。。」

それを云うのが精一杯だった。危うく術中に嵌るところだった。
posted by kussy at 21:54| 日常